苗木くんとの仲を占う






「お、飴凪っち、何してるんだべ?」
「雑誌の占い見てるんだよ」
「雑誌だぁ? そんなもんより俺の占いの方が当たるべ!」
「………ああ、そっか。キミは確か占い師だったっけ」
「そうだべ! 今ならクラスメイトのよしみで無料でやってもいいべ」
「へえ。なら占ってもらおうかな」



「うむむむ………」
「(明らかにその水晶は偽物っぽいんだけど、まあいいか)」
「はっ! 見えたべ!」
「ほうほう」
「ずばり!」
「ずばり?」
飴凪っちと苗木っちは将来、結婚するべ」
「はいさようなら」
「どうして!?」
「あのね、キミ。今更そんな当たり前なこと言われても意味ないじゃないか。もっと奇抜なことを言いあてなさい」
「あ、はい。すみません。………え?」


苗木くんの嫁入りは決定事項なので。